境界線という言葉はあまり耳にしたことがなく、普段は意識せずに生活している人がほとんどです。
ただ、
土地を
相続したり、売却したりするときには、境界線が重要になってくることもあるので、理解しておく必要があります。
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土地の境界線とは
土地の境界線とは、自分が所有する
土地と近隣の
土地とを区切っている境目のことで、2つの種類があります。
■筆界
筆界とは法律で定められた境界のことで「公法上の境界」とも呼ばれます。
不動産登記されたひとつの
土地の範囲のことを言い、法務局にある図面で確認することができます。
国によって定められた筆界は地番と一致し、客観的に定められているという性質があります。
■所有境界
所有境界は法律で定めておらず、所有者同士が合意することによって決められているため「私法上の境界」とも呼ばれます。
私達が普段「自分の
土地」だと思っているのは、この所有境界であることが多く、主観的な性質のものと言えます。
▼境界線を確定させるための境界確定測量
土地の境界線がはっきりしていないと、
相続や売却の際に双方の間で
トラブルが発生することもあります。
この
トラブルを防ぐのに役立つのが「境界確定測量」です。
境界確定測量は、国家資格を持つ
土地家屋調査士にしか行えないものでこの測量を行って
土地の境界を公的に明確にすることが可能になります。
▼まとめ
土地の境界線がはっきりしていないと、自分が所有する
土地について近隣住民と
トラブルになってしまうこともあります。
土地家屋調査士に依頼して境界確定測量を行うと、
トラブルを避けることに役立ちます。